ブックレビュー

《岡本太郎 自分の中に毒を持て!》 感想レビュー 悩んでる人に

おはようございます。

今日は僕が最近読んだ本のレビューをします。

「芸術は爆発だ!」男の名著

「自分の中に毒を持て」は1988年に出版された、芸術家岡本太郎によって書かれたエッセイです。

僕はこの本を読むまで岡本太郎という人のことをよく知りませんでした。

”太陽の塔を作った人”というくらいの認識で、作品のこともよく知りません。

岡本太郎は戦前に単身フランスに渡り10年間芸術を学び、1940年ドイツ軍のパリ侵攻をきっかけに日本に帰国。

その後2等隊として中国戦線出征し戦禍をを生き延びる。

太平洋戦争終結後6ヶ月間の捕虜生活の後帰国。

住宅と作品は焼失していたが、新たに世田谷にアトリエを構え創作意欲を爆発させていく…

激動の時代を生き抜いた超個性的な芸術家が、自分の価値観を包み隠さず語った力強いエッセイです。

芸術家岡本太郎の人生観から結婚観まではっきりと語られています。

「生きる」ということに真剣に命を燃やし続けた男の人生訓、名言が詰まっています。

 

僕がこの本を読んでまず最初に感じたのは、この本を読むと元気が出るということです。

気分が沈んだ時に数ページ読むと、沸々力が湧いてきます。

自分の意見を迷いなく言い切る強さに驚きました。

人間というのは常識という枠の中なんかに収まるような存在ではない!

せせこましい小市民的な考えを捨ててもっと自由に生きろ!

本当にお前はそれで満足なのか?

自分が最も怖いと思う方を選べ!

強烈なメッセージの連続で時には極端すぎて笑ってしまいますが、他にはない説得力があります。

自分がどういう人間か?ということへの深い理解と信頼。ありのままの素の自分をさらけだす勇気。

本当に気合の入ったおじさんだなーと思いました。

読んでいて僕が思わずアンダーラインを引いてしまった箇所をいくつか引用してみます。

生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在をほんとうに生きるとこはできない。

 

「本当はこっちの人が好きなんだけど、社会的には偉くなりそうもないし、あの人と結婚すれば将来の生活が安心だから…」
などという結婚は、極端に言うと売春行為である。

 

個人財産、利害得失だけにこだわり、ひたすらにマイホームの無事安全を願う現代人のケチくささ。卑しい。
小市民根性を見るにつけ、こんな群れの延長である人類の運命などと言うものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。

死ぬもよし、生きるもよし。ただしその瞬間にベストを尽くすことだ。

〜本文より引用〜

これは、暇つぶしにさらっと読むエッセイではなく、小市民化した現代人のマインドに激しく警鐘を鳴らす啓蒙的な一冊です。

この本は現状に不満があり悩んでいる人、どうしても何かを変えたい人におすすめです。

きっと大きく背中を押してくれるはずです。

一歩を踏み出す勇気が湧いてくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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うーじ
こんにちは。どうしても会社勤めができない45歳の自由人うーじです。会社に依存しない生き方を模索して9年目。多くの失敗経験を活かしブログとSNSで経済的な自立を目指しています。「読んでくれる皆様にリアルで有益な情報を届け続けること」がモットーです。よろしくお願いします。 柔道整復師資格、FP3級