日記

《つらかったこと》

こんばんは。

お気楽に生きてきた僕でも、45年生きていれば辛くて死にたくなったことが何度かありました。

そのうちのひとつをこれから打ち明けてみようと思います。

今まで誰にも話すことができずに1人で抱えてきた思いを言葉にしてみます。

あれは10年ほど前のことでした。

僕は地元の繁華街にあるマッサージ店に就職しました。

そこでひとりの女性と出会います。

出会った当時、僕は37歳、彼女は32歳くらいだったと思います。

その時僕は独身でひとり暮らし、彼女は既婚者で3歳の息子がひとりいました。

彼女は子供を保育園に預け、昼間の間だけパートタイムで働いていました。

新入社員の僕は彼女から仕事を教わり、接客の作法や細かな事務作業を教わりました。

第一印象は何となく話しやすくて、しっかりした人だなという感じでした。

営業中に2人きりになる機会も多く、ふたりでいろいろな話をしました。

彼女の話題は子供や家庭のことが中心で、育児と仕事、家事を両立させる大変さをよく口にしていました。

独身男の僕にとっては、そんな一生懸命に生きる彼女の姿がとても眩しくキラキラして見えたのは確かです。。

でもその時はまだ彼女に特別な感情を抱くことはなく、ただの同僚として会話を楽しんでいるだけでした。

就職して6ヶ月が過ぎた頃、ひとりのスタッフが急病で休み、交代要因として急遽彼女が呼び出され子供を連れて職場にやってきました。

そして、彼女が仕事をしている間僕が子供の面倒を見ることになったのです。

3歳の子供と2人でゲーセンへ行ってガチャを回したり、公園で滑り台を何回も滑って遊びました。楽しかったです。僕にとっては久しぶりに味わった、ぬくもりのある満たされた時間でした。

そのうち子供は疲れて歩きたくないと言い出したので、抱っこして職場にもどりました。

職場に戻り彼女に子供を手渡した時の男の子の表情がとても嬉しそうで可愛かったです。

そして、子供を抱いた時の彼女の姿が驚くほど綺麗で、魅力的でした。
とても頼もしく、母親の包容力に満ちていました。

この時を境に僕は彼女のことがどんどん好きになっていきました。

彼女との距離はどんどん縮まり、2人で飲みに行くようになりました。

旦那さんに子供を見てもらっている間に、彼女は僕とお酒を飲んで楽しんでいました。

この時点で僕には罪悪感がありました。いけない事だとわかっていてもスイッチの入ってしまった僕の恋心はどんどん膨れ上がっていきます。

ダメだとわかっていてもどんどん彼女のことを好きになってしまいます。

ダメだから余計に気持ちが燃え上がってしまったのかもしれません。

彼女の方も僕のことを好きなようなサインを送ってきていました。

職場恋愛はこうなったらもう止まりません。嫌でもほぼ毎日顔を合わせるのです。

そして、その年の忘年会のあと、僕たちは一線を超えてしまったのです。

惹かれ合う男女が毎日顔を合わせて何も起こらないはずありません。不倫の始まりでした。

そこからは定期的に彼女が僕の家に遊びに来て、夕方になったら子供を迎えに行って3人で公園で遊んだり動物園へ行ったり水族館へ行ったりしてデートしました。

僕は本気で彼女のことが好きでしたが、彼女の息子のことも大好きでした。

子供の存在を通して僕は彼女にどんどん感情移入していきました。

強烈な罪悪感に襲われながら付き合いを続けました。

一緒にいる時間は本当に幸せで、「この瞬間が永遠に続けばいいのに」といつも願っていました。

でも、彼女が帰ってしまった後部屋でひとりで過ごす時間は地獄でした。

それまでの人生で感じたことのない孤独感。とても苦しい時間でした。

距離を置きたくても顔を合わせればまた始まってしまう。

とても辛い恋愛です。これ以上続けたら自殺してしまう…

次第に正気を失っていく自分に危機感を感じ、僕は彼女に告白することにしました。

「どうしても好きだから今の旦那と別れて僕と一緒になってくれないか?」

そう言いました。

子供から父親を奪うようなことはしたくない。

けど、どうしようもなかった。

彼女はただ黙って泣いていました。

彼女の僕に対する気持が伝わってくる…

僕のことが好きだから苦しんでいる。

彼女はなにも答えず、ただ泣き続けていました。

それが彼女の答えでした。

「もうやめよう…限界だ」

これが僕の搾り出した答えです。

その後すぐに僕は仕事を辞めました。

彼女には家庭があります。独り身の僕が身を引くしかありませんでした。

せっかく好きになった人を僕は、本当に苦しめてしまった。

もっと違う形で出会いたかった…

でも独身時代の彼女を果たして僕は好きになっただろうか?

僕は家庭を持つ彼女を好きになったんです。

僕と彼女の関係は初めからこうなる運命だったと思います。

子供には本当に申し訳なかったと思っています。許してください。

彼女の息子が僕のことを覚えていないことを祈っています。

不倫という恋愛の形は非常に消耗が激しいです。一歩間違えば生死に関わります。

「不倫は誰も幸せにならない」とよく言います。

確かにその通りです。僕もそう思います。

その割には不倫をテーマにした歌やドラマ、小説、映画は後を断ちません。

とてもありふれた安易な設定なのにです。

みんな心の奥底では不倫のような恋を求めているんでしょうか?

僕は2度としたいとは思いませんし、おすすめもできません。

しかし、道徳では割りれない感情が生まれてしまった時、
それをどう消化すればいいんでしょうか?

男女関係で生まれてくる感情は、書面による契約などでコントロールできるものではありません。

突発的で、理不尽でとても激しく、抗い難いものです。

あのとき僕は感情に身を委ねました。そうするしかなかった…

辛い思いをしたし、好きな人を苦しめてしまいましたが後悔はありません…

自分の気持ちを書くことができて少しスッキリしました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

 

 

 

ABOUT ME
うーじ
こんにちは。どうしても会社勤めができない45歳の自由人うーじです。会社に依存しない生き方を模索して9年目。多くの失敗経験を活かしブログとSNSで経済的な自立を目指しています。「読んでくれる皆様にリアルで有益な情報を届け続けること」がモットーです。よろしくお願いします。 柔道整復師資格、FP3級