おはようございます。
昨日は気づいたら寝てしまって、またブログを更新できませんでした。
まあ、仕方ありません。
「習慣化で大切なポイントは二日続けて休まないこと」と誰かが言ってました。
完璧主義にならず、必要以上に後悔せず今日も元気にブログを書こうと思います。
ここ数年僕は音楽に感動することがなくなりました。
音楽自体はよく聞いているんですが、音が鼓膜の上をさらっと通り過ぎていきます。
胸にグッと刺さるような感動や、熱いものが込み上げてくるということがなくなってしまいました。
昔は好きな曲を聴くと、見ている世界がガラッと変わるような、急に時間がゆっくり流れ出すようなそんな感覚ありました。
それが最近では、どんな曲を聴いても表面上の刺激しか感じなくなってしまったのです。
非常に残念で、悲しい変化です。
僕は若い頃、音楽が大好きでした。
僕の育った家庭は全く音楽的な家庭などではなく、どちらかといえば音楽とは程遠い一般的な家庭でした。
両親はもちろん兄や姉も特別音楽が好きではなく、流行っている歌謡曲を普通に娯楽として聴いているだけでした。
子供時代の僕に、音楽的な刺激を与えてくれるようなきっかけは一切ありませんでした。
そんな、僕が初めて音楽に夢中になったのは意外にも姉からもらったブルーハーツのカセットテープでした。
小学校6年生の僕は、ブルーハーツのストレートなメッセージに衝撃を受けました。
それまで僕が接してきたどの音楽よりも荒削りで、シンプルで、パワフルでした。
決して綺麗な音楽ではないけど、そこにはぶっとい生命力がありました。小学生の胸に突き刺さるような究極にわかりやすいメッセージがありました。
ブルーハーツの音楽が持つメッセージを僕的に解釈すると「人はもっと自由でいいんだ」ということだと思います。
”周りに合わせて自分を曲げる必要なんてない”
”同調圧力に負けずに本当の自分を大切に生きる”
ブルーハーツの音楽には、一貫して強く、熱いメッセージが込められていました。
小学校から中学時代はブルーハーツばっかり聞いていました。ライブにも行きました。
ブルーハーツの音楽は僕の人格形成に大きく影響を与えたと思います。
高校生になった僕は、次にレゲエミュージックにハマりました。
ボブ・マーリーの音楽にどっぷりのめり込みました。
特に部活もせず帰宅部だった僕は、家でボブマーリーのCDやDVDを毎日見ていました。
レゲエという音楽も非常に強いメッセージを持っています。
虐げられた黒人が、理不尽な世の中に対して魂の叫びを上げる。
不満、怒り、抵抗、反逆、自由への渇望、そんな強い感情をゆったりとした南国のビートに乗せて伝えてくれる音楽です。
リズムはゆったりしていますが、非常にタイトで鋭い音楽です。
高校生の僕を虜にするには十分なパワーを持っていました。
ブルーハーツにハマった小学生が、高校生になって自然とレゲエに導かれました。
そこからしばらくは、レゲエばかり聞いて友達とサウンドシステムをやったりイベントに出掛けてり、ジャマイカに行ってダブプレートを作ったり、レゲエ中心の生活を送っていました。
しばらくして、今度はトランスミュージックにハマります。
当時流行っていた、レイブパーティーに衝撃を受けズブズブとトランスの世界にはまって行きました。
トランスは歌詞のないインストロメンタルミュージックですが、強いメッセージを感じました。
四つ打ちのシンプルで太いサウンドを聴きながら、夜通し自然の中で踊りまくる。
そこには一体感はあるが、団結のような油っこい仲間意識はなく、しっかりした自立心と個人主義に裏打ちされた開放感がありました。
また、トランスミュージックには既存の社会システムや物質社会に抵抗する「原点回帰」的な強い思想がありました。
そこから30代前半くらいまでは、トランスミュージックやテクノサウンドに夢中でした。
ブルーハーツからレゲエ、トランスへと僕の音楽的趣向は変化していきました。
どの音楽もメッセージ性の強い、思想の強い音楽です。
音楽と思想はセットです。根底に思想や魂を感じない音楽は僕には退屈でした。
30代からは自分で楽器を弾いたり、DTMに挑戦したりして音楽を楽しんでいました。
ジャンルや方法を変えても、情熱は変わらず常に音楽を愛してきました。
人生の楽しい時も、苦しい時も音楽は常に身近にありました。
なのに最近の僕は音楽を聴いても全然楽しくありません。楽しくないというか音楽を聞いても何も感じないんです。
単なるBGM程度にしか感じなくなってしまいました。
何となく寂しいので、昔好きだった曲を聴いてみたり大音量で聴いてみたりしましたが、何も感じません。
僕の中で何かがシラけてしまったのか？
僕はもう音楽を聞いて感動することはないのか？
理由は全くわかりませんが、とにかく昔のように音楽を聴くことができなくなってしまったことは確かです。
もう一度あの頃の感覚を取り戻したい！！
でもどうすればいい？
無理に仕向けても無駄なのはわかっています。今はただ待つしかありません。
音楽に心から集中して没頭したあの時間を思い出しながら、期待せずに音を待ち続けます…
