おはようございます。
僕は昨日から風邪を引いてしまい、38度近くの熱が出てそれがなかなか下がらず苦しんでいます。
こんな時思い出す文章があります。
野口晴哉著の「健康生活の原理」という本に書かれている一節です。
野口晴哉先生は、日本に整体法を広めた人です。
薬や病院に頼らない健康法を考案し、日本各地で講演や講習会を開いて整体法の普及に努めました。
この本の内容から一部抜粋したいと思います。
人間が病気になるということは、全く無駄なことだろうか?
そう思って人の体をよく診てみると、病気する人は病気しないといけない状態になっている。
そして、病気を経過させると今までの疲れが抜けて、眠っている力が出てくる。
ひょっとしたら、病気はそういう居眠りしている力を呼び起こすために起きているのではないだろうか?
姿勢が悪く、前屈みの人は、ある状態以上に屈んでくると風邪をひく。
それを通ると、腰が伸びてしゃんとしてくる。
風邪や病気は、体を調整するための働きではないか?
それなら人間が病気になるということは、無意味なことではない。
病気を治すよりは、病気の経過を全うした方がいいと思うようになりました。
自然に経過した人は病気の後元気になります。
けれども、病気の経過の中で不安な気があったり、臆病な気があったりするとかえって身体が弱ってしまう。
それは焦りの気が原因なのです。
私がこのような考えに至ったのは、病気を経過した人がその後みんな元気になっていることを見たからです。
顔色を見てもすぅーっと透き通って濁りがなくなっているのです。
それを薬で止めたり、抑えたりした人は病気の後いよいよ弱ってくるし、また病気をするのです。
病気を経過させた後も濁った顔になっている。
本当は、病気を患っているうちは青白くても、経過させた後はすっきり透き通ってこなくてはいけない。
綺麗になってこなくてはならない。
働いても疲れない体になってこなくてはならない。
それがそうならないというのは、経過をまっとうさせなかったからなのです。
「風邪や病気は起こるべくして身体が起こしている」という考え方です。
しっかり病気を経過させれば、今よりもフレッシュな肉体で元気に動けるよになる。
そう思うと熱が下がらなくて辛い今の時間も、前向きな気持ちで耐えられそうです。
しっかり疲れを抜こうと思います。
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