日記

遺産相続手続き自分でやってみた!必要書類・費用・手順を徹底解説!

相続手続きって本当に自分でもできるの?

自分で手続きすると、どれくらい大変なの?

自分で手続きするやり方は?

結論を言えば、遺産相続手続きは専門家に依頼しなくても自分でできます!

もちろん、あなたにも出来ます!

専門知識など全くない私でもできました。

相続手続きは面倒ですが、難しい作業ではありません。

かかった費用は登録免許税を含めて45000円ほどです。

全体の86%の人たちは、相続手続きを専門家に依頼しているそうです。

逆に14%の人は相続手続きを自分でやっているということです。

チャレンジ精神旺盛な14%の人たちに向けて、私の経験をシェアします。

この記事を読み終わる頃あなたは、

「自分でも出来そうだ!」

「意外と簡単そうだ!」

「私もチャレンジしてみよう!」

こんな気持ちになっているかもしれません。

目次

自己紹介と相続財産の概要

はじめまして。うーじと申します。

静岡県在住の45歳、独身です。

家族構成は、母と兄と姉と私の4人家族です。

2024年の1月に父親が亡くなり、遺産相続手続きが必要になりました。

今は、父が残した実家の家で母親と2人で暮らしています。

姉の家族は同じ敷地内に住んでいますが、兄だけは仕事の関係で遠方に住んでいるという状況です。

ちなみに実家の土地は母の所有物なので、今回は相続しません。

相続財産の概要

預貯金/600万円

死亡保険金/800万円

土地(駐車場)/720万円 (固定資産税評価額)

建物(居住用)/190万円(固定資産税評価額)

合計/2310万円

遺言書なし

この相続財産を母(配偶者)と私を含めた子供3人、合計4人で相続することになります。

相続にあたり家族で”遺産分割”について話し合いを行いました。

協議の結果、私が相続したのは、土地(駐車場)全部と建物の二分の一です。

建物は兄との共同名義での相続ということで話はまとまりました。

このうち私は、預貯金、土地、建物の相続手続きを全て自分でやりました。

私が実際にやった方法を順を追って説明していきます。

遺産相続手続きは必要なの?期限はある?

2024年4月1日から「相続登記」が義務化されました。

「相続登記」とは土地やアパートなどの不動産を親から受け継いだ際に、不動産の名義を前の持ち主から変更する手続きのことです。

・相続による不動産取得後3年以内に登記を行わなければ、10万円以下の過料となります。

・所有者が住所変更した場合でも申請が義務化されるため、2年以上未登記の場合は5万円以下の過料が科されます。

義務化されたといっても、期限は3年以内なので、手続きをしないで放置しても、ただちにペナルティはありません。

 

自分で手続きした場合の費用の目安

今回の手続きで私が負担した費用は合計で44400円です。

内訳は、不動産の登録免許税必要書類の取得費です。

・登録免許税=910万円(土地+建物)x0.4%=36400円

・書類取得費合計=8000円

 合計で44400円です。

これらの費用は、専門家に依頼した場合も手数料とは別にかかります

必要書類の数が多く、取得費が思ったよりもかかりました。

自分で手続きした場合にかかる時間は?

相続手続き完了までにかかる時間は、あなたが平日にどのくらい時間を作れるか??

にかかっています。

法務局や市役所は平日の昼間しか営業していません。

自分で相続手続きを完了させるには、法務局や市役所に何度か足を運ばなければなりません。

私の場合は、2ヶ月かかりました。

3〜4ヶ月あれば、余裕を持って手続きを進められます。

 

専門家に依頼した場合の費用相場

相続登記1件につき5万円〜15万円

これが司法書士に相続登記を依頼した場合の手数料相場です。

私の場合は土地と建物2件の相続なので、10万円〜30万円が相場ということになります。

この金額にプラスして、登録免許税と必要書類の取得費用の実費がかかります。

ネットでたくさん調べましたが、地域や会社によってかなりの開きがあるので、どこに頼めばいいのかわかりませんでした。

試しに地元の司法書士事務所に問い合わせてみたところ「30万円くらい」と言われました。

 

誰に頼むの?

専門家と言っても行政書士、司法書士税理士、弁護士とたくさんの種類があります。

素人の私にはそれぞれの専門分野がよくわかりませんでした。

相談内容 弁護士 税理士 司法書士 行政書士
不動産名義変更
(相続登記)
x x x
金融機関での
相続手続き
相続での
紛争解決
x x x
遺産分割協議書の
作成
相続税申告 x x x
相続放棄 x x
相続人調査
遺言書作成

この表をみると、

不動産の相続登記に関しては
 →司法書士1択

相続税の申告に関しては
 →税理士1択

相続での紛争解決に関しては
 →弁護士1択

ということがわかります。

私の場合、相続財産が不動産と預貯金ですので専門家に依頼するとすれば、司法書士に頼むことになります。

色々な司法書士事務所を調べて比較検討しているうちに疲れてしまい、「自分でやった方が早いのでは?」と考え、専門家に依頼することを断念しました。

専門家に依頼するかどうかは、あなたの状況に合わせて選択してくださいね。

 

相続税の計算方法(基礎控除)

遺産に係る基礎控除額=3000万円+600万円x(法定相続人の数)

※法定相続人(相続する人)とは基本的には配偶者と子です。子がいなければ親、子も親もいない状態だったら兄弟、という感じで順位が決まっています。

私の家の場合の法定相続人は配偶者(母)と子供3人の計4人です。

なので、相続税の基礎控除額は3000万円+2400万円=5400万円となります。

相続する財産の総額が5400万円を超えなければ、相続税を支払う必要はありません。

うちの場合は相続財産の合計が2310万円なので相続税は発生しません。

2022年、相続税を課された人の割合は全体の9.6%です。

 

土地・建物の相続手順① 分割協議

土地・建物の相続登記は、手間と時間がかかります。

必要書類も多く、自分で作成しなければならないものもあります。

法務局は平日しか営業していないのでその点も注意が必要です。

しかし、「書類集め→書類作成→提出」というシンプルな手順ですので法務局で言われた通りにやれば誰でにでもできる作業です。

安心してください。

 

家族間で話し合い分割割合を決定

法務局に相談に行く前に、家族で話し合って遺産の分割合を決めなければいけません。

うちの場合は幸い揉めることなく決定しましたが、揉めて解決できない場合は弁護士に相談して解決してもらうことになります。

この場合の弁護士費用は、相続財産の合計金額によって決まります。

例えば、相続財産が300万円の場合の弁護士報酬は18%の48万円が相場です。

これに着手金や相談料などが加算されることもあります。

これだと相続財産がかなり目減りしてしまいますので、可能な限り話し合いで解決するのが得策です。

話し合いの結果、私が相続することになった財産は土地(駐車場)全部と建物の二分の一です。

 

土地・建物の相続手順② 法務局に相談

遺産の分割割合が決まったら、その不動産の所在地を管轄する法務局に電話しましょう。

法務局では「登記手続き案内」というサービスを提供してくれます。

完全予約制で、1回20分です。

20分間、法務局の専門家に相談できます。

予約さえ取れば何度でも無料で相談できるとても助かるサービスです。

このサービスがなければ、私は自分で相続手続きを完了させることはできなかったでしょう。

私はこの「登記手続き案内」サービスを3回利用して相続手続きを完了しました。

司法書士や行政書士の専門家に相談すれば、1時間/1万円です。

本当にお得なサービスです。

基本的には窓口か電話での予約になりますが、WEB予約ができる自治体もあります。

→→法務局手続き案内予約サービス

相続手続き完了までの流れ

まず、法務局の「登記手続き案内」サービスを利用して相続手続きを完了させる流れをご説明します。

登記手続き案内1回目
→自分の相続の内容を説明して、どんな書類が必要か?どのように集めるのか?自分で作成する書類は、どのように作成するのか?教えてもらう

登記手続き案内2回目
→必要書類を揃えてチェックしてもらう。

登記手続き案内3回目
→相続人の署名と捺印をもらい、書類を完成させて申請前に最終チェックしてもらう。→OKをもらったらそのまま申請する。

まるで赤ペン先生のような流れで手続きは完了しました。

答えを知っている人に問題の解き方を質問できるので、安心して作業できます。

ただ言われたことを言われたようにこなすだけなので、難しい作業ではありません。

それではここから、具体的な作業内容とその重要ポイントをわかりやすくご説明します!

登記手続き案内1回目

最初に相談に行く時は少し緊張しました。

専門資格も知識もない私にとって、法務局は全く未知の世界です。

受付で名前を告げると、奥のカウンターに案内されます。

頭の良さそうな50代くらいのおじさんが事務的に対応してくれました。

まさに「お役所」という雰囲気で少し威圧感を感じましたが、約束通り20分間しっかり相談に乗ってくれました。


私の相続の内容を話すと、このような小冊子にマーカーで印をつけてくれ、手続きの流れと必要書類を教えてくれました。

そして、「次回の相談の時に集めた書類を持ってくるように」と指示されました。

これで1回目の相談は終了です。

必要書類

私が法務局で集めるよう指示された書類は以下の通りです。

     ↓↓↓↓↓↓↓

①土地・建物の権利書

②固定資産税納付通知書

③被相続人の出生〜死亡までの戸籍全部

④相続人の戸籍謄本

⑤相続人全員の住民票

⑥相続人全員の印鑑証明

⑦遺産分割協議書

⑧相関関係図

⑨委任状

※被相続人=(亡くなった人)うちの場合は父親。
※相続人=(相続する人)うちの場合は母と姉と兄と僕の4人。

これが私が用意した必要書類の全てです。

たくさんあって面倒な気持ちになったかもしれませんが、大丈夫です。

あなたにもできます!

それではひとつずつご説明します。

 

①土地建物の権利書


これが昔の権利書です。家の金庫に入っていました。

父の死亡前の不動産の権利関係を確認するために必要だと言われました。

この原本そのものを持っていきます。

②固定資産税納付通知書



(不動産の評価額を知るために必要です)

毎年税務署から送られてくる通知書です。2ページ目に不動産の地番や評価額が記載されています。

課税価格はこの通知書に記載されている固定資産税価格がそのまま適用されました。

 

③被相続人(死亡した人)の出生〜死亡までの戸籍全部


(養子縁組や離婚などしている場合はその前後全てが必要です。)

全部で/4000円

この書類を集めるのが最も苦労しました。

出生〜死亡までの戸籍を全て集めなければなりません。

私の父親の出生地は神奈川県で、亡くなったのは静岡県です。

さらに、静岡で養子縁組をしてその後離婚しましたので、かなり複雑です。

出生地である神奈川県の区役所に電話し、神奈川で生活していた時の戸籍を取り寄せました。10日ほどかかりました。

静岡に移ってからの戸籍は地元の区役所で発行できましたが、全部で費用は4000円ほどかかりました。

もう少し手続きを簡略化してほしいところです。

 

④相続人(相続する人)全員の戸籍謄本



(被相続人の死亡後に交付されたものが必要です。)

一通/450

これは私の戸籍謄本です。

戸籍謄本には、全部事項証明書と個人事項証明書がありますが、全部事項証明書の方を取った方がいいでしょう。

全部事項証明書には同居の家族の情報が全部載っています。

父の欄は「除籍」となっています。

マイナンバーカードと暗証番号があれば、コンビニで取得できます。

相続人全員分の戸籍謄本を集めましょう。

うちの場合は相続人が母と姉と兄でしたので直接頼むことが出来ました。

 

⑤相続人(相続する人)全員の住民票


(被相続人の死亡後に交付されたものが必要です。)

一通/300

私の住民票です。

これも、戸籍謄本と同じようにコンビニで取得できます。

もちろん、相続人全員分が必要です。

⑥相続人(相続する人)全員の印鑑証明


一通/300

遺産分割協議書には実印の捺印が必要です。

それに伴って、印鑑証明の提出が求められます。

こちらも基本的にはマイナンバーカードと暗証番号がれば、コンビニで取得できます。

相続人全員分が必要です。

 

⑦遺産分割協議書

遺産分割協議書は、法務局てもらった雛形を参考にして作りました。


これが法務局でもらった雛形です。

       ↓↓↓↓↓↓↓

最終的にこのような形に作りました。

上段死んだ人の名前と住所、死んだ日、相続する人の名前をに記載。

中段相続する土地・建物の所在地と相続する人の名前を記載。
       (所在地は固定資産税納付書にある記載の通りに記載)

下段相続人の住所と名前、実印の捺印。(日付は相続人が亡くなった日)

※遺産分割協議書は相続人全員分作成して各自に保存してもらわなければなりません。

※法定相続分通り相続する場合は遺産分割協議書は不要です。

→→法定相続分とは??

書式に決まりはありませんので非常にシンプルな書類です。

 

⑧相関関係図

相関関係図も遺産分割協議書と同じように、法務局てもらった雛形を参考にして作りました。

相関関係図は提出必須の書類ではありませんが、提出すると戸籍謄本を返却してもらうことができます。

戸籍謄本を使い回す場合は提出した方が経済的ですね。


              ↓↓↓↓↓↓↓

相関関係説明図もお手本通りに書けばOKです!!

 

⑨委任状

父の住んでいた家は、私と兄の共同名義で相続しました。

共同名義の場合、本来2人で法務局に行かなければいけませんが、兄が遠方で法務局に来られないため、登記申請を私に委任するという形で委任状を作成しました。

これも、法務局で雛形をもらってそれを参考に作成します。


             ↓↓↓↓↓↓↓

これもお手本の通りに書き写すだけの作業なので簡単です。

兄に署名捺印してもらって完了しました。

この9つの書類が揃ったら、再度法務局の「登録手続き案内」の予約をしましょう。

 

登記手続き案内2回目

2回目の面談では、集めた書類のチェック、確認をしてもらいます。

細かいところを数箇所直すように指示を受けました。

書類のチェックが終わったら、最後に登記申請書の書き方を教えてもらいましょう

わからないことはしっかり質問して、納得するまで聞いてください。

 

登記申請書

登記申請書は法務局でもらえます。

これも非常にシンプルな書類です。

どこに何を書けばいいのか?をしっかり把握できるまで質問しましょう。

頼んだら、鉛筆で下書きをしてくれました。

あなたも頼んでみましょう!

 

家族(相続人全員)に署名捺印してもらう

完成した書類に署名捺印してもらいましょう。

遺産分割協議書は相続人の人数分必要ですので注意してください。

私の場合は4枚作成し、その全てに署名、捺印してもらいました。

ここまできたら90%完了です。

後もう少しです!頑張りましょう!

 

登記手続き案内3回目

全員分の署名と捺印をもらい書類が完成したら、もう一度法務局の「登録手続き案内」を予約しましょう。

これで最後です!

3回目の面談は、提出前の書類の最終チェックが目的です。

不動産の住所表示や、登録免許税の金額などをしっかり確認してもらいましょう。

そして、そのまま収入印紙を購入して提出して終了です。

提出前に最終チェックをしてもらっているので、書類の不備や訂正で電話がかかってくることもありません。

安心です!

登記手続き完了!(新しい権利書GET)

10日ほどで法務局から電話があり、権利書を取りに行きました。

遠方の場合は、郵送してくれるそうです。

一番下の部分に数字とアルファベットで12桁の登記識別情報というものが記載されています。

昔の権利書とはだいぶ違った近代的なものです。

不安になって窓口で「これが権利書ですか?」と聞いてしまいました。

これが現代の権利書で間違いないようです。

お疲れ様でした!

これで登記手続き完了です!

 

 

専門家に依頼した方がいい場合

土地や建物の相続登記は手間がかかります。

書類集めから相続人全員にハンコをもらったり、やることがたくさんあります。

途中まで進めてギブアップということになったら、それまでの苦労が水の泡になってしまいます。

私の家の場合は揉め事もなく、家族も比較的近くに住んでいていたのでスムーズに進めることができました。

あなたの場合はどうでしょうか??

状況によっては専門家に依頼した方がいい場合もあります。

それをこれからご説明します!

平日仕事で動けない人(時間がない)

基本的に法務局や市役所は平日の昼間しか営業していません。

書類を集める過程で、何度も市役所や法務局に直接出向く必要があります。

仕事が忙しくて平日に時間がとれない人は自分で手続きするのは難しいです。

また、書類を自分で作成する必要もあるため、仕事が忙しくて時間が取れない人は専門家に頼んでしまった方が気楽です。

 

相続人同士でトラブルや揉め事が発生している場合

相続手続きを始めるにはまず、相続人同士での話し合いが円満に終了している必要があります。

遺産の分割で揉めている場合は、弁護士に間に入ってもらって解決しなければなりません。

また、相続人がはっきりしない場合には相続人を探すところから始めなければいけません。

こういった場合も専門家に頼んでしまった方がスムーズです。

遠方の不動産を相続する場合

現在では、オンラインによる登記申請が可能で法務局に提出する添付書類についても郵送で送ることができるようにっています。

また、法務局では、「ウェブ登記手続案内」というサービスも行っています。

遠方の不動産でも現地に行かず登記することは可能ですが、郵送の手間を考えるとかなりの根気が必要です。

時間と根気がある方以外は、専門家に相談した方が無難だと思います。

相続登記の期限が迫っている場合

相続手続きには、ある程度時間がかかります。

私の場合でも、家族で遺産分割協議を始めてから権利書が発行されるまで2ヶ月ほどかかりました。

不動産登記の申請期限は不動産を取得してから3年間です。

期限が近い場合は、専門家に相談して手続きを急いでもらいましょう。

また、相続した不動産を早急に売却したい場合なども専門家に依頼するべきです。

 

遺産分割割合や方法が複雑な場合

遺産分割には、遺産である不動産をお金に変えて分割する換価分割や、1人の相続人が不動産を取得し、他の相続人にお金を払う代償分割とうい方法もあります。

分割方法が複雑で手に追えない場合は無理をせず、専門家に依頼しましょう。

 

相続税が発生する場合

相続税が発生する場合には税理士に相談して、支払う相続税を最小限に抑えるようにするのが得策です。

遺産相続に強い税理士の先生を探して、相談するべきです。

支払う手数料以上に節税してくれる可能性もあります。

 

預金残高の相続手順

次に預金残高の相続手続きについてご説明します。

不動産の相続手続きに比べれば、銀行の手続きは簡単です。

亡くなった父親はJAバンクをメインで使っていましたので、JAバンク場合について説明していきます。

葬式費用を引いた後に残った預金残高がおよそ600万円でした。

 

必要書類


JAバンクの窓口で「父の預金を相続したい」旨を伝えると、このような用紙を渡されました。

ここに書かれている書類を揃えれば、父の口座に残された残金を動かせるということです。

ちょっと見にくいので僕が集めた必要書類を整理してみます。

被相続人(亡くなった人)の戸籍謄本(出生〜死亡まで連続した戸籍謄本)

被相続人の通帳とキャッシュカード

相続手続き依頼書(”相続人”全員の署名と捺印が必要)
※銀行の窓口でもらえます。

相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明

手続きする人の実印

これらの書類を窓口に提出すれば手続き完了です。

1週間後に母の口座に600万円が振り込まれました。

それを分配して無事終了です。

窓口で渡された用紙には”遺産分割協議書”とありますが、今回は金額が少額なため提出不要だと言われました。

預金相続の必要書類に関しては銀行によって違うので、それぞれの銀行窓口で確認してくださいね。

銀行預金の相続での注意点

この手続きに期限はないので、急いで手続きをする必要はありませんが、早めに行ったほうがいいでしょう。

なぜなら、銀行側がその人の死亡を知った時点で口座は凍結されお金が動かせなくなります。

入院費をはじめ、自宅の光熱費やNHKの受信料など全ての引き落としができなくなります。

この引き落とし口座の変更作業が完了しないと、家に請求書がたくさん送られてきてビックリすることになります。

また、葬儀場の費用は後払い可能ですが、お寺のお布施や、親戚が集まった場合の飲食代など、葬儀終了までには現金が必要な場面がたくさんあります。

可能であれば口座が凍結する前に預金の一部を下ろし、現金で家に保管しておくことをお勧めします。

 

自分で相続手続きする場合の注意点

スケジュールに余裕を持つ

相続手続きは、お葬式が終わりようやく落ち着いてきた頃に取り掛かることになります。

どっと疲れが出ているところで、煩雑な作業をこなさなければいけません。

お葬式は想像以上に疲れが溜まるものです。

まずは自分の体を大事にしましょう!

一気に終わらせたい気持ちはわかりますが、スケジュールには余裕を持って進めるようにしましょう。

気長にやる

戸籍謄本ひとつ取るだけでも、市役所でかなり待たされます。

待っている間に営業時間が終了してしまって、翌日以降に取りに行ったこともあります。

イライラしていたら身が持ちません。

自分が動ける日に法務局の予約が取れないこともありました。

当然、思ったように進まないこともあります。

空いた時間で少しづつ進めるくらいの気持ちで気長に構えましょう。

わからないことは法務局に相談に行く

手続きを進めていく過程でわからないことが出てくると思います。

簡単なことだったら、法務局の窓口に電話すれば答えてくれます。

わからないまま進めても、あとで修正することになるかもしれません。

少しでも気になることがあれば、法務局に電話して直接聞いてみましょう。

その方がきっと早く終わりますよ。

これから自分で相続手続きをする人へ

1年以上父の介護をして、1月に亡くなり、相続手続きが終わったのが2月の終わりです。

私にとって、とても心労の重なる期間でした。

円形脱毛症になったほどです。

でも、父から受け継いだ遺産の手続きを自分でできたことはとても嬉しく思っています。

父親の人生の一部を引き継いだ気がしています。

大半の人が専門家に依頼する相続手続きを自分でやってみようと思っているあなたは素晴らしいです。

私はその「自分でやってみよう!」という精神を心から応援しています。

面倒なことも多く、大変だと思いますが、あなたの遺産相続手続きが無事に終わることを祈ります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 

基礎知識がないと不安だという方は、この本を1冊読んでおけば安心です。

ABOUT ME
うーじ
こんにちは。どうしても会社勤めができない45歳の自由人うーじです。会社に依存しない生き方を模索して9年目。多くの失敗経験を活かしブログとSNSで経済的な自立を目指しています。「読んでくれる皆様にリアルで有益な情報を届け続けること」がモットーです。よろしくお願いします。 柔道整復師資格、FP3級